HbA1cは、貧血などを調べる際のヘモグロビンという血液中の赤血球に含まれるたんぱく質に血液中の糖が結び付いた糖化たんぱく質です。 ヘモグロビンは全身の細胞に酸素を送る働きをしています。 赤血球の寿命は120日ほどです。 血糖値が高ければ、その間に血液中で糖がヘモグロビンに結び付き、HbA1cは高くなっていきます。HbA1cは,入院時は16.3%という高値でしたが,1ヶ月後には11.4%,2ヶ月後には8.4%,3ヶ月後には7.2%と低下し,4ヶ月後からは6.4%前後の良好な値を維持しています. すなわち,HbA1cは,治療開始後は急速に改善し,その後,次第に低下速度が減少し,4ヶ月で新しい値に収束するという変化をしています.具体的には赤血球中のヘモグロビンと血液中のブドウ糖とが結合した「糖化ヘモグロビン」をさします。 赤血球の寿命は約120日といわれており、ヘモグロビンはブドウ糖と結合すると寿命が尽きるまでその状態を維持します。 このような背景からHbA1cは過去1~2ヶ月の平均の血糖値を示す指標となります。
糖尿病 HbA1cいくつからインシュリン注射をするの?HbA1cが10以上の方は糖尿病治療を即時に開始して、治療に抵抗を示すようであれば総合病院でインスリン注射の導入を検討するレベルです。
ヘモグロビンA1cがなかなか下がらないのはなぜですか?
血糖値は良いのにHbA1cが高い
ただ、食後の数時間によって血糖値の平均値が引き上げられることから、「(空腹時の)血糖値が低いのに、HbA1cが高い・なかなか下がらない」という結果が得られます。 こういった場合には、食後1~2時間の血糖値を測定し、正確な診断・治療へとつなげます。「過去1、2ヵ月の平均的な血糖の状態をあらわすHbA1cの値が高い」=「継続して血糖値が高い」ということになります。 HbA1c値が「6.5%以上」になると糖尿病の疑いが高まり、ブドウ糖負荷試験などの再検査が必要となります。
HbA1cを早く下げるには?
HbA1cを下げるには、血糖コントロールを良い状態にしておくことがポイントです。 血糖コントロールを良い状態にするには、血糖値を必要以上に上昇させない、糖の吸収を穏やかにする、運動を習慣的に行う、日常生活でこまめに動くなどが大切です。
HbA1cを下げるにはどうすればいい?
- 朝、昼、夕食を一定の間隔で食べる
- 夕食や寝る前の食事は、少なめにする
- 野菜など食物繊維が多い物を積極的に食べ、食事の最初に食べる
- 運動習慣を身に付ける
- 睡眠不足を避ける
- ストレスを避ける
HbA1cの入院レベルは?
入院基準はHbA1cが目安として8%以上であるが,8%未満でも教育目的で入院となる場合がある。DPP-4阻害薬やビグアナイド薬(メトホルミン)など、低血糖が心配される薬を使用していなければ、HbA1cの目標値は7.0%未満だ。 低血糖を起こす可能性のある薬を使用している場合は、65~74歳なら7.5%未満、75歳以上なら8.0%未満が目標値となる。HbA1cを下げるには、血糖コントロールを良い状態にしておくことがポイントです。 血糖コントロールを良い状態にするには、血糖値を必要以上に上昇させない、糖の吸収を穏やかにする、運動を習慣的に行う、日常生活でこまめに動くなどが大切です。
HbA1cを下げるにはどうすればいい?
- 朝、昼、夕食を一定の間隔で食べる
- 夕食や寝る前の食事は、少なめにする
- 野菜など食物繊維が多い物を積極的に食べ、食事の最初に食べる
- 運動習慣を身に付ける
- 睡眠不足を避ける
- ストレスを避ける
HbA1cをどのくらいのペースで下げればよいですか?具体的にHbA1cの低下速度をどの程度まで抑えるのがよいかは明らかではありませんが(科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013)、ハイリスク症例ではHbA1cを0.5%/月程度のペースで下げることが経験的に以前から推奨されています。
HbA1cを自力で下げる方法はありますか?HbA1cを下げるには、血糖コントロールを良い状態にしておくことがポイントです。 血糖コントロールを良い状態にするには、血糖値を必要以上に上昇させない、糖の吸収を穏やかにする、運動を習慣的に行う、日常生活でこまめに動くなどが大切です。
ウォーキングでHbA1cは改善する?
ハーバード大学公衆衛生大学院の研究によると、糖尿病の治療を受けている人が運動をはじめると、HbA1cが0.7ポイント改善するという。 糖尿病の人が1週間に2時間以上のウォーキングをすると、座ったまま過ごす時間が長い人に比べと、心臓病で死亡するリスクが減少する。
ハーバード大学公衆衛生大学院の研究によると、糖尿病の治療を受けている人が運動をはじめると、HbA1cが0.7ポイント改善するという。 糖尿病の人が1週間に2時間以上のウォーキングをすると、座ったまま過ごす時間が長い人に比べと、心臓病で死亡するリスクが減少する。カテゴリー1の場合、65~74歳のHbA1cの下限値は6.5%、75歳以上は7.0%だ。 カテゴリー2は7.0%、カテゴリー3は7.5%となっている。選択された手術に対するヘモグロビンA1cの治療目標は可能な限り、8%未満にすべきである。