水害とは、水によっておこされる災害のことで、外水氾濫も内水氾濫も水害とよばれています。 ただし、海水による水害の場合は、高潮災害、津波災害といった呼び方をするのがふつうです。洪水や氾濫、浸水などは全て「水害」に該当します 。 なお、海水によって引き起こされる災害は、高潮災害や津波災害と呼ばれています。水災補償の支払基準に「地盤面から45cmを超える浸水」とあるように、0.5mでも十分被害を受ける可能性があります。 特に、地下室があるような家では注意が必要です。 なお、地下室など地盤面よりも下に床面がある場合は支払基準における地盤面はその床面となります。
水災には何種類ありますか?水害とその対策: 水害の種類
- 洪水 洪水は、台風や豪雨、雪解け水によって河川の水かさが急激に増すことです。
- 外水はん濫 はん濫は、外水はん濫と内水はん濫の二種類に分けられます。
- 内水はん濫 はん濫のもう一種類が内水はん濫です。
- 波浪
- 高潮
- 津波
「水害」の言い換えは?
水害/水難/海難 の使い分け
「水害」は、洪水による災害。 「水難」が最も意味が広く、洪水、難破、溺死(できし)など、水によるあらゆる災いを含む。 「海難」は、航海中に起こる衝突、火災、沈没などの船の事故。水害の例と現状
- 河川の増水による堤防の決壊、橋の流失など
- 大雨による土砂災害
- 排水能力を超過し、市中に水が氾濫する内水氾濫
- 高潮や津波によって海水が陸地に流入
水害が来たらどうすればいいですか?
これらの情報に注意して、状況が安全なうちに早めに避難するようにしましょう。
- (1)気象情報や河川情報などに注意する
- (2)自治体から避難指示等が発令されたら早めに避難
- (3)避難行動は浸水前に
- (4)避難時は隣近所に声をかけて集団で行動を
- (5)車での避難は危険
- (6)橋や川の近くは危険
浸水深が自動車走行に与える影響
しかし、浸水深が10~30cmになるとブレーキ性能が低下するため、安全な場所へ車を移動し停車する必要が出てきます。 30~50cmの浸水深ではエンジンが停止します。 すぐに車から退出を図らなければなりません。 浸水深が50cmを超えると車は水に浮き、電気系統も機能しなくなります。
雨漏りは水災ですか?
雨漏りは漏水の被害であり、水災と勘違いしてしまうかもしれませんが、水災とは洪水・高潮・土砂崩れ等の自然災害を指します。汚水/濁水/下水 の使い分け
「汚水」は、きたない水、よごれた水。 主に、何かに使用した結果、汚れた廃水のこと。 「下水」は、家庭の台所、風呂(ふろ)場などから出る廃水や雨水のこと。 また、「下水がつまって悪臭を放つ」のように、汚れた水を集めて流す「下水道」の意でも使われる。普段からの確認と整備が、被害を最小限にくい止める結果につながります。
- 市町村、消防署、水防団などからの警戒警報・避難命令などには速やかに従う。
- 避難する時は、みんなと一緒に行動する。
- 持ち出す荷物はなるべく少なく、身軽に動けることを優先する。
- お年寄りや子供を優先し、落ちついて行動する。
水害の原因は大雨です。 地球温暖化によって 大雨の降り方の変化にとどまらず、これまで大 雨を経験したことがない地域でも大雨が降り、 また、過去に大雨を経験した地域では雨量が極 端に増加することが、日常的に起こるように なってきました。
水害はなぜおこるのですか?大雨や雪解けによって、川の水の量が増 え、水かさが上がり始めます。 堤防いっぱいまで水が増えると、土でで きた堤防に水の圧力がかかり始めます。 水が増え、水の力に堤防が耐えられなく なると堤防の一部が崩れはじめます。 堤防の崩れた場所をとおって、勢いよく 水が流れ出し、家に襲いかかります。
水害時に気をつけることは何ですか?緊急時の心がけ
- 市町村、消防署、水防団などからの警戒警報・避難命令などには速やかに従う。 川の増水などは短期間のうちに一気に危険な状態になったりします。
- 避難する時は、早めに、みんなと一緒に行動する。
- 持ちだす荷物はなるべく少なく、身軽に動けることを優先する。
- お年寄りや子供を優先し、落ち着いて行動する。
家が浸水したらどうすればいいですか?
床上浸水したとき (1)水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付ける。 (2)汚れた家具や床、壁などは、水で洗い流すか水拭きするなどして、よく乾かす。 (3)食器類や調理器具などは、水洗いして汚れを洗い流す。
床上浸水した家はもう住めないの?と不安に思う方もいると思いますが、床上浸水・床下浸水した家でもカビ対策のための床の消毒や損害箇所のリフォーム、正しい泥出しなどの対処法を実行することで住むことは可能です。 さらに、床上浸水・床下浸水などの水害被害は火災保険で補償することができます。特約が付帯されていた場合の保険金額
支払われる保険金額 | ||
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床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水 | 再取得価額の15%以上30%未満の損害 | 支払限度額(保険金額)×10% (保険の対象ごとに200万円が限度) |
再取得価額の15%未満の損害 | 支払限度額(保険金額)×5% (保険の対象ごとに100万円が限度) |
経年劣化などに伴う雨漏りの修理は火災保険の対象にならない
火災保険は、自然災害や偶然起きた事故による損害を補償するのが目的です。 一方で、住宅の経年劣化は必然であり、それが原因で生じる雨漏りは対象外です。 住宅の破損ではない屋根や壁、窓の隙間からの雨漏りも対象外です。