世界的に金本位制が確立されたあおりを受けて、日本でも金本位制を本格的に採用したのは1897年のこと。 しかし、1917年には第一次世界大戦のために金輸出を禁じ、1931年の末に金本位制を停止しました。 その後は1942年の日本銀行法により、日本は金本位制から管理通貨制度へと移行します。また、金を大量に保有する必要がある金本位制度はデメリットも大きく、この制度を廃止する国が次々と増えたことによって、1971年に金本位制は完全に終わりを迎えることとなったのです。金本位制はなぜ廃止された? しかし、金本位制は1914年の第一次世界大戦勃発により一時停止されます。 イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国は、アメリカからの武器輸入で金が流出したため金本位制を維持できなくなり、金の輸出を禁じます。 1917年には、アメリカと日本も金の輸出を禁止しました。
日本はなぜ金本位制を採用したのですか?金本位制の歴史を知る
日本では1897年に明治政府が金本位制を採用したことで知られています。 これは持ち運びが難しく高額になりやすいため、使用されても高額な取引時に少量だった金、を本格的に貨幣経済の中心通貨として流通させるため、補助貨幣として中央銀行が兌換券を発行し、同額の金の兌換を保証するシステムでした。
金本位制はいつ確立された?
明治30年(1897)3月|貨幣法が公布され、金本位制が確立する:日本のあゆみ南米の奥地で金のネックレスが通貨代わりになったように、人類共通の価値基準である金を使った金本位制は、全世界に広がった。 しかし、金には持ち運びが不便な上に、価値が高すぎて小口の決済には使用しにくいという欠点があった。
金本位制のその後は?
1931年9月にイギリスが金本位制を離脱すると、欧州各国が続々と金本位制を停止。 同年12月には日本も金本位制から離脱することとなりました。 その後、世界経済の中心はアメリカ主導による金・ドル本位制、そして現在の変動相場制へと移行していくことになります。
欧州各国はイギリスに続いて金本位制を停止し、日本も同年12月に銀行券の金貨兌換を停止し、金本位制から離脱した。 その後、1942年に公布された日本銀行法により、名実ともに今日につながる管理通貨制へと移行した。 管理通貨制度のもとでは、日本銀行券は金貨と交換不可能で、通貨の発行量は中央銀行が調節することになった。
金本位制停止 誰?
日本では、1931年に立憲政友会の犬養毅内閣が成立し、高橋是清が蔵相となりました。 高橋是清蔵相は金輸出再禁止を断行し、金本位制に替わって紙幣の発行額を国家が管理統制する管理通貨制度を採用することとしました。この制度が制定された一番の目的は、第二次世界大戦の遠因でもあった為替相場切り下げ競争の再発を防ぎ、戦後の復興に欠かせない貿易の円滑な発展のための決済システムを作ることでした。 簡単にいうと世界大戦以前の金を国際決済手段とする金本位制への回帰に近いです。欧州各国はイギリスに続いて金本位制を停止し、日本も同年12月に銀行券の金貨兌換を停止し、金本位制から離脱した。 その後、1942年に公布された日本銀行法により、名実ともに今日につながる管理通貨制へと移行した。 管理通貨制度のもとでは、日本銀行券は金貨と交換不可能で、通貨の発行量は中央銀行が調節することになった。
かんりつうか‐せいど クヮンリツウクヮ‥【管理通貨制度】
〘名〙 財務省や中央銀行などの通貨当局が金準備に拘束されずに自由に通貨発行量を調節できる制度。 金本位制度に対する。 国際的な金移動の影響から国内経済を遮断する狙いをもち、今日、資本主義各国で採用されている。
金本位制のメリットは何ですか?金本位制度を導入するメリットは、紙幣や硬貨の信用を確保し、国際収支の均衡につなげられる点だと言われています。 日本銀行は毎年大量の紙幣を発行していますが、その数は厳しく管理されています。 もしその制限を取り払ってしまったら、あっという間に円の価値が暴落してしまうでしょう。
金本位制とは何かデメリットは?金本位制とは「金を通貨の価値基準とする制度」で、各国の金の保有量に応じて通貨の発行量を決める仕組みです。 インフレの防止や為替相場が安定するため貿易を活性化するというメリットがありますが、非常時に柔軟に対応できない、経済成長が停滞するというデメリットもあります。
金本位制の問題点は?
金本位制のデメリット
- 政府の判断で通貨の発行量を増やせない
- 経済成長が停滞する懸念がある
- 輸入が多いと金(通貨)が減る