心筋梗塞の読み方は?
虚血性心疾患(2)心筋梗塞

このかたまり(血栓)が血管を完全に塞いでしまうと、その先の心臓の筋肉には酸素が届かず細胞が死んでしまいます。 これを心筋梗塞といいます。 いったん死んでしまった心筋は元には戻りません。心筋梗塞は血管の詰まりを解消しても完治したわけではありません。 血が固まるのを防ぐ薬を飲み続けるなど、治療を継続する必要があります。 また、ダメージを負った心臓を守るための薬が処方されることもあるため、薬は自己判断でやめずに必ず処方どおりに飲み続けましょう。心筋梗塞の前兆として、以下の症状がみられます。 心臓以外に感じる痛みを放散痛といい、左腕から左肩への放散が典型的ですが、右腕や右肩、両肩、あごなど上半身に痛みが現れることもあります。 心筋梗塞を起こした患者の約半数は突然発症しているため、前兆がすべての患者に起こるとは限りません。

心筋梗塞が起こる原因は何ですか?原因・症状 心筋梗塞の原因は、冠動脈の動脈硬化です。 動脈硬化とは、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や喫煙習慣によって引き起こされる血管の変性であり、血管の内側の壁が傷ついてそこにコレステロールなどが沈着することで、粥腫(じゅくしゅ)と呼ばれるこぶができ、血管が狭くなります。

心筋梗塞になったらいつまで安静にしていればいいですか?

以前は心筋梗塞になると、最低3週間以上の安静臥床が必要とされていましたが、その後の研究や医学の発展によりその安静期間は大きく短縮され、現在では合併症のない場合では、発症当日か、もしくは翌日から座ったり、自分で食事を取ったりするようになり、4~5日で、病室内をゆっくりと歩くことを行うようになっています。仕事に意欲と情熱があれば、復帰できる場合も

職種 復帰時期 行動等の目安
デスクワーク 退院後約1ヵ月 日常生活が楽にこなせる。
営業 退院後2ヵ月~3ヵ月 車の運転が難なくできる。
肉体労働 退院後半年~1年 手術をした場合、胸骨が完全に治癒してから。(運動負荷試験で心機能を検査することも必要)

心筋梗塞後の平均余命は?

平均すると、高パフォーマンス病院で治療を受けた患者の余命は、低パフォーマンス病院で治療を受けた患者に比べ、混在症例でみた場合は0.74~1.14年長かった。 なお、入院30日時点で生存していた患者のみについて比較すると、病院のパフォーマンスに応じた患者の余命には、ほとんど有意差はみられなかった。

心筋梗塞を発症しやすい人の特徴

  • 高血圧 血圧が高い状態は血管を傷つけ、動脈硬化を進行させやすくなると考えられています。
  • 脂質異常症 以前は高脂血症と呼ばれていた病気で、コレステロールや中性脂肪などの血中脂質が高くなる病気です。
  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 肥満
  • 遺伝

心筋梗塞の初期症状は?

狭心症・心筋梗塞の前兆(初期症状)について

その痛みの特徴は胸の中央部から裏側に重圧感、圧迫感、絞扼感や痛みを生じ、時々左の腕の内側に放散する痛みがあります。 まれに首や顎にも放散する場合があるので注意を要します。 ニトログリセリンは狭心症の場合は効きますが、心筋梗塞になるとなかなか効果はありません。心筋梗塞を呼ぶ要因としては、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症(コレステロール値や中性脂肪値が高い状態)、高尿酸血症(尿酸血が高い状態)、ストレス、喫煙、家族歴などがあります。入院期間は病状によって異なりますが1〜2週間程度となります。 まとめ 心筋梗塞は危険性の高い病気ですので、日常生活に注意して予防することが最も大切です。 もし心筋梗塞になってしまった場合は初期の治療が重要ですから、がまんすることなくすぐに救急隊に連絡をして病院に行くことです。

主治医からは、退院後1ヶ月ぐらいは過激な運動や重労働は避けること、その後2ヶ月ぐらいは無理をしないこと、心臓に負担になることはしない(重いものを持つ、長時間同じ仕事をするなど)などと言われています。

心筋梗塞 何日で退院?病院によって異なりますが、一般的には急性心筋梗塞なら7〜10日、予定された待機的な治療なら3〜4日の入院になります。 退院した翌日から出勤する人もいます。

心筋梗塞後の10年生存率は?その結果、主要評価項目に定めた10年死亡率は72.7%、AMI再発率は27.1%で、調整後の年間低下率はそれぞれ1.5%、2.7%だった。

心筋梗塞の前触れは?

心筋梗塞発症前にあった前兆の自覚症状

  • 胸痛、胸の圧迫やしめつけ感
  • 胸焼け
  • 腕・肩・歯・あごの痛み
  • 痛みが数分程度で治まる
  • 胸痛などの症状を繰り返す
  • 階段や坂道を上る時に症状を起こしやすい


心筋梗塞を呼ぶ要因としては、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症(コレステロール値や中性脂肪値が高い状態)、高尿酸血症(尿酸血が高い状態)、ストレス、喫煙、家族歴などがあります。狭心症・心筋梗塞の前兆(初期症状)について

その痛みの特徴は胸の中央部から裏側に重圧感、圧迫感、絞扼感や痛みを生じ、時々左の腕の内側に放散する痛みがあります。 まれに首や顎にも放散する場合があるので注意を要します。 ニトログリセリンは狭心症の場合は効きますが、心筋梗塞になるとなかなか効果はありません。心筋梗塞の兆候として、狭心症での症状と同様に胸の中央部が締めつけられる症状が最も多く見られます。 また、左胸部、喉、下顎、胸背部(肩甲骨下部)、肩、前額(こめかみ)、後頭部、心窩部(みぞおち)に痛みを感じる場合もあります。