レコードの針飛びとは?
針飛びとも言いますが、文字通り盤面に刻まれた溝をたどっているレコード針が、なんらかの原因で盤面から浮いてしまう現象です。 もちろん針が浮いている間にもレコード盤は回転し続けていますので、その箇所の音は流れず、音が途切れてしまうことになります。レコードの溝がすり切れないのは、「レコードの素材に可塑性(歪んで元に戻る性質)」があるためです。 針先はレコードの溝を攻撃的に削るのではなく、「レコード盤が針先の圧力によって変形する」ことで、針はレコードの表面を滑るようにトレースしています。音飛びはレコードの溝についたホコリ、カビ、傷により、プレーヤーの針が飛ぶことが原因の一つです。 レコード盤は塩化ビニールでできていて静電気を発しやすく、ホコリを寄せ付けがちです。 ホコリがレコード盤の溝に溜まって、針にホコリがついたまま音が流れると飛びやすくなります。

レコード針を置きっぱなしにしておくとどうなる?寿命の長さは針の種類によって異なり、約150~500時間です。 レコード針を交換せずに放置していると、レコード盤そのものに傷がつく可能性が高まるため注意しなければなりません。

レコードの針飛びを直すには?

レコードの針飛びを直す方法

  1. 盤面にたまっているホコリを掃除する
  2. 針圧を調整してみる
  3. 針(カートリッジ)を交換する
  4. アンチスケーティングをきちんと設定する
  5. レコードプレーヤーを水平な場所に置く

レコード針が劣化すると音質が悪くなったり、音飛びが発生したりする原因になります。 劣化したレコード針をそのまま使用し続けていると、レコード溝を傷つけてしまう恐れもあるため、レコード針の寿命にも注意が必要です。 レコード盤に汚れや歪みがないにもかかわらず音質の悪化や音飛びが発生したら、レコード針の寿命を疑ってみましょう。

レコードがチリチリするのはなぜ?

レコードの素材は塩化ビニールで、これはとても静電気を帯びやすい材質です。 静電気はホコリを吸い寄せてこびりつかせる原因になりますし、あまり大きく帯電すると時にカートリッジのカンチレバーへ “落雷” し、とて大きなパチッというノイズを発することがあります。

横着をして指を使ってしまうと、レコードの溝を傷つけたり、針を破損してしまったりする恐れがあります。 そして、針を乱暴に落としたり、急にあげたりするのも控えましょう。 針の上げ下げは、優しくフェードアウトするように扱うことでレコードが傷つきません。

レコードでしてはいけないことは?

レコードを斜めに保管はダメ

レコードは、斜めに立てかけて長時間保管すると盤面が反ってしまいます。 同様に、寝かせたり重ねたりして保管するのも盤に負担がかかるのでよくありません。 また、直射日光が長時間当たる場所など、高温になる状態での保管もレコードが変形するため注意が必要です。一般的に針圧が軽いと高音の抜けが良くなり、重いと重低音が増してノイズが少なくなるといわれています。 しかし、針圧が軽すぎると針飛びしてきれいに音が流れず、重すぎると針がレコード盤を強くこすってしまって、レコードを傷つける原因になります。レコードは、傷がついてしまうと修復することができません。 盤面に刻まれた音溝そのものがカートリッジの針先で読みとられて音になるため、溝に傷がつくと傷自体がノイズとなって再生されてしまうのです。 したがって、取り扱いはくれぐれも慎重に行なう必要があります。

気になる針先の寿命。

レコード針の寿命として一般的に言われているのは約150~500時間。

レコードの寿命はどれくらいですか?寿命の目安は約400時間。

レコードをお湯で洗ってもいいですか?水洗い 汚れのひどいものは、水洗いをします。 台所用洗剤をごく薄く薄めた洗浄液にレーベルに水が掛からないようにレコードを浸しスポンジで軽く洗います。 お湯は厳禁。

レコードは何で拭く?

レコードを拭くのなら丸く拭きましょう

レコードには音溝があります。 溝は円を描くように盤の表面に刻まれています。 布やクロス、もしくはティッシュなどで拭く際に、丸く“溝に沿って”やさしく拭くようにするのがポイントです。 拭きたい汚れが一か所であるときも溝に沿うように撫でて拭くように心がけるようにしてください。

「なぜ交換しないといけないの?」 現在流通しているカートリッジには針先にダイヤモンドを使用している物がほとんどです。 レコード盤にかかる重さは 1c㎡ に換算すると数トンもの重さになります。 劣化してクタクタになってしまいます。盤面はベタベタ触らない

ここまでお読み頂ければおわかりかと思いますが、盤面をベタベタ触ると皮脂などが音溝に入り込んで汚れてしまうので、ノイズの原因となります。 レコードは必ず内袋にしまうとともに、出し入れする際は、レーベル面とフチのみに指が触れるように取り扱いましょう。大切なレコードを痛めないために「針圧の軽いカートリッジ」にこだわる方がいらっしゃいますが、1~5グラム程度の針圧であれば、レコードは痛みませんのでご安心下さい。 逆に針圧の軽すぎるカートリッジは、「針飛び」を起こしやすく、レコードに傷を付けてしまうことがあります。