厚生労働省が出している飲酒のガイドラインでは、『節度ある適度な飲酒』は成人男性で1日平均、純アルコールで20グラム程度ですから、女性はこれの半分として、10グラム。 つまり、1日で350ミリ・リットルの缶ビール1本以下なんです」と岩原さんは強調します。お酒は一日どのくらいまで飲んでいい?
お酒の種類(アルコール濃度) | ビール(5%) | ワイン(12%) |
---|---|---|
適正飲酒量 | 500ml缶1本 | グラス1.5杯 |
しかし、栄養価が高いのは事実です。 他のアルコール飲料よりも栄養価が高いです。 ワインは抗酸化作用が豊富なのはよく知られていますが、ビールにはワインよりもプロテインとビタミンBを多く含んでおり、鉄分やカルシウム、リン酸塩、食物繊維も豊富に含まれています。 つまり、飲めば飲むほど若く美しくなっていくわけです。
ビールは糖尿病に良くないですか?アルコールの糖尿病に対する影響 アルコールはアルコールそのものの作用やアルコールの代謝に伴って、血糖値に影響を与えます。 長年の多量飲酒により肝臓や膵臓に障害が加わると、コントロールが難しい糖尿病となるため、糖尿病患者さんは習慣的な多量飲酒は控えるべきです。
肝臓はお酒を休ませると回復しますか?
肝臓はけっこうタフな臓器で、脂肪肝になっていなければ、2日間くらい休ませると機能を回復するといわれます。 よく飲む人でも、週に2日はアルコールを飲まない「休肝日」をつくることが大切です。1日の飲酒量がこの3倍以上になると「飲みすぎ」となり、アルコール依存症になるリスクが高まると警告されています。 単純計算すると1日にビール3本、日本酒3合弱、25度焼酎300ml、ワイン6杯程度を超える量にあたります。 毎日これだけの量を飲み続けることはアルコール依存症に一歩一歩近づいている可能性があるのです。
週に100gのアルコールは多すぎますか?
死亡や循環器疾患のリスクを高めない飲酒量はどの程度かを検討した英国の研究で、死亡リスクを高めない飲酒量は、純アルコールで1週間に約100gが上限であることが示唆されました。 これは、厚生労働省が示している「節度ある適度な飲酒」の目安(1日平均20g、1週間で140g程度)よりも低い数字です[注1]。
アルコール分解時間の早見表
お酒の種類 | 1本 | 2本 |
---|---|---|
時間 | 時間 | |
ビール(5%)350ml | 3.5 | 7 |
ビール(5%)500ml | 5 | 10 |
チューハイ(7%)350ml | 5 | 10 |
ビールとワインではどちらが太りやすいですか?
一方脂質はどちらも含まれていません。 そのため単純に考えるとワインの方が太りやすいお酒と考えられます。適量のワインを毎日飲むと得られる効能とは 1つ目は、記憶力が上昇することです。 毎日適量のワインを飲んでいる人と飲んでいない人を比べると、記憶力に差があることが分かっています。 また、ワインには血塊や血管の炎症、動脈硬化などを防ぐ効果があります。しかし、アルコールは、肝臓内のグリコーゲンをブドウ糖に分解することを促進させるため、一過性に血糖値は上がります。 ②ビール、日本酒、ワイン、カクテル、甘い飲み物や果物の入ったサワーなど糖質が入っているお酒は、血糖値をあげてしまいます。
飲酒による糖尿病リスクの低減効果は「ワイン」がもっとも高く、男女ともにワインを週に7杯以上飲む人では、週に1杯未満の人と比べて2型糖尿病リスクは最大で30%低下した。 また、ビールによる有益性は女性では認められなかったが、男性では週に1〜6杯飲む人において、週に1杯未満の人と比べて2型糖尿病リスクが21%低かった。
アルコールを3日抜くとどうなる?禁酒によって、禁酒後3日で睡眠の質が改善し始め、2〜3週間で肝臓が正常に働き疲労感が軽減されます。 また、1週間で肝臓脂肪が減少し、禁酒終了後のアルコール摂取量が減少することがわかっています。 特に、脂肪肝の場合は2週間程度の禁酒で状況が改善する場合があります。
週に何回までならアルコールは大丈夫?週3-4回までは飲まない人とリスク変わらず大丈夫、毎日飲むと死亡リスク上昇の研究結果もあります。 アルコールに関して多数の研究ありますが、共通するのは、毎日の飲酒はさまざまな疾患のリスクを上げる点です。
1ヶ月禁酒したらどうなる?
1カ月後 1カ月が経つと調子が上がり、断酒の影響をさらに感じられるように。 肝酵素値と血圧が正常化すると、肝硬変や心臓病のリスクも低下。 心血管系のレベルも改善され、体重が落ちたり、目に見える変化につながることも。
どのくらいが適量なのかは個人差や人種、性差などさまざまな影響を受けますが飲酒量は多くてもエタノール換算で1週間に100gまで(ビール500mlなら5本まで)のようです。 飲み過ぎには注意しましょう。アメリカのブリガム・ヤング大学のジュリアン・ホルト・ランスタッド教授たちの研究によると、喫煙が約1.6倍、過度の飲酒が約1.4倍死亡リスクを高めるのに対して、社会的孤立によって死亡リスクは1.9倍高くなるという結果が報告されています。お酒が抜ける時間には個人差があるでしょう。 体重60㎏の人ならビール350ml缶で約2時間半、500mlになると3時間半、500ml缶を3本飲むと約10時間のアルコール処理時間を要するとされています。 つまり500mlのビールを3本飲むと、9時間ではアルコール処理できない計算になります。